生活の中の小さな変化が施術効果に大きな影響を与えます。
まずは今の生活スタイルを見直してみて下さい。
それだけで治療が必要無くなる方ばかりだと思っています。
息(呼吸)・食(飲食)・動(行動、運動)・想(考え方、思考)の自己責任行動と環境で健康状態は成り立っています。
操体法とは、医師の橋本敬三先生により創始されました。西洋医学でなかなかよくならない患者が民間療法で良くなっていくのをみて、東洋医学の先生、鍼灸マッサージ師、骨接ぎ師にかつ丼を奢って頭を下げてどんどん教えてもらったそうです。
人は気持ちいいこと、心地いいことを好みます。痛いことは嫌います。
例えば、仰向けで寝てもらい、膝を立ててもらいます。
そして、左、右へと膝を倒してもらい、倒しやすい方、動かしても痛みの少ない方、心地いい方を教えてもらいます。
その気持ちよく倒せる方向に膝を倒してもらい、そっと足に触れて少しだけ圧をかけます。
気持ちのいい方向に倒しているので違和感が出てこなければなんとなく気持ちいいなと思えると思います。
痛みを感じた時に、どうしても痛みを探したくなるものです。
痛いなと思う動きはなるべくしないでそっとしておきます。
生きていると常に自身で選択することに直面しますが、選んで進んでいく時に、心地いい方を選んでいくのが一般的だと思います。
操体法は、痛い方向に動かすのではなく、気持ちがいい方向に動かすことで身体を整えていく方法です。
人間の健康状態は、「呼吸、飲食、身体運動、精神活動」の個人の行動と「環境」が加わって成り立っています。
普段の生活は自身の身体を作っているということになります。
この五つのバランスが60点くらいで丁度いいのです。
どれか一つが満点であっても他が60点以下であるとバランスを崩し痛みや不調が出てくるということです。
普段、呼吸は無意識でしています。身体を動かせば身体が酸素消費が多くなるので呼吸は大きく早くなります。気持ちが落ち込んだり何かに熱中している時は呼吸の数は少なく浅くなります。
無意識に呼吸をすることもできるし、意識的に呼吸をコントロールすることも出来ます。
身体は普段食べたり飲んだりしているもので作られています。
調子がいい時は何を食べても構わないと思いますが、なんだか不調だな思う時は食生活に気をつかってみて下さい。
甘いもの(糖質)は摂りすぎていないか、炭水化物は多く摂っていないか。
たんぱく質(肉・魚)はしっかり摂れているか。
栄養素はしっかり摂れているか。(ミネラル・ビタミン類)
お酒の飲みすぎにも注意してください。
過剰に摂りすぎているものはないか、逆に不足しているものはないか気にしてみて下さい。
運動に限らず、日常生活の中で身体を動かしているか。座りっぱなしも立ちっぱなしでも疲れます。意識して歩くことをお勧めしています。歩くことで身体をうまく動かして、呼吸をしっかりする。「息・食・動・想」のうちの「息」と「動」に繋がります。食で身体を作り、より運動のしやすい身体をつくることにも繋がります。
自分の身体を知るには、食の知識や身体の使い方を勉強する必要があります。また今生きていることに感謝をすること。親や友人の愛情に支えられて生きていること口に出して感謝しましょう。人へ丁寧に接し、物を大切に扱いましょう。感謝の気持ちが失われると健康にも影響してきます。